メタ認知をわかりやすく

 この記事を読む前に論理学についての記事を読むことをお勧めしてます!

メタ認知とは?

 論理学を考えるときに必ず必要になることがあります。それは「考えることを考える」ことです。このような概念を「メタ認知」といいます。「メタ」とは通常の思考や認知を超えた考え方を表します。あなたが自分の思考をより高い立場から見ているかのように考えなければならないことを意味します。しかし、ここで注意しておきたいことがあります。このような高い立場とは天才と呼ばれるアインシュタインや神のような超越した存在を表すのではないということです。メタ認知は人間の思考を超越的な存在に到達させることを意味するわけではないのです。むしろ、メタ認知はあなたの通常の考え方との関係を意味します。難しく聞こえますが、案外簡単なことです。リラックスして考えてみてください。ここからは、この思考の認識を5段階に分けて紹介します。

1)意識

「意識」は私たちが私たちの思考能力について考えるときの最も基本的な段階です。普段の生活では、当たり前になって日常に溶け込んでいます。例を見てみましょう。

ex] 「今日は晴れです。」

この時、2つの思考が働いているといえます。1つ目は「天気が晴れている」ということ。2つ目は「天気が晴れているということを知っている」ということです。このとき「知っている」ということが意識にあたります。

ここでメタ認知の定義に戻りましょう。メタ認知とは「考えることを考えること」です。つまりこの例でいうと、天気が晴れているという「考え」を知っていると「考え」ている。ということになります。この時、1つ目の考え(今日は天気が晴れている)を2つ目(1つ目の考えを知っている)では高い位置から見ています。ここではじめに述べたことがわかっていただけると幸いです。

2)無知

1)ではある考えを「知っている」という内容でしたが、「知らない」ということになるとどうなるのでしょうか。結論から言うと、同じことが起こります。あなたが「知らない」「わからない」というとき、あなたは、あなたが「知らない」「わからない」ということを知っています。この時、あなたはあなたの無知を認識しているのです。ソクラテスの無知の知というやつです。

少し発展させて考えてみましょう。実は、あなたが「解釈」を行うときもメタ認知が引き起こされます。通常、解釈はその事物(例えば本など)の内容がわからない、もしくはもとから意味が存在しない場合に行われます。そのときに働く考えには、「この意味が分からない(ことをわたしはわかっている)。だから解釈を行う。」というものと、「私はこの作者ではなく、同一人物ではないので、作者の真意(考え)がわからない(ということをわかっている)。だから解釈を行う。」というものの2つのメタ認知が存在します。つまり、細かく言うと解釈もメタ認知の生じる思考の段階の一つということです。

3)心理学

心理学とは類人猿、昆虫、狂人、男性、女性、子供、年配の方、ファンタジーに出てくるキャラクターなどの考え方を考える科学です。考えを考える、これはメタ認知です。細かく言うと、心理学の主な問題では、どこで、どのように私たちが知的行動をしているのかという思考過程の研究を含みます。心理学はこのように思考のプロセスそのものを研修している一種の科学的思考です。ここで疑問が生じます。意識と無知が心理学によって説明がつくのならば、メタ認知は心理学で終わるのではないのでしょうか。しかしもちろんそうではありません。心理学が私たちの考える多くの方法を説明するときには、「どのように」という点に焦点を合わせます。

4)哲学

哲学は心理学と同様に考えることを考えている学問といえます。ただ哲学の場合、「どうして私たちは考えるのですか?」「思考に関して重要なことは何ですか?」といったように率直に質問することを敢えてします。これは立派なメタ認知です。

5)解釈

2)無知のところで述べたように、解釈は意味が明白ではない、または明確ではない場合に意味を与える行為です。私たちはいつもこれをしています。私たちが何かの意味を知らず、意味を知る必要があるとき、自分自身で意味を追加するか提供する必要があります。こういった意味で、無知は解釈をする必要があるが、解釈ではないということがわかると思います。

また、解釈ではないときの例を挙げておきます。

ex]1+1=2

これは解釈をする必要がない場合です。数学的に明確だからです。

メタ認知の論理的な危険性

ここで注意しておきたいのが、メタ認知が論理学的に致命的な問題を抱えていることです。それはアイデンティティ(自己同一性)がないことです。これは『論理学をわかりやすく』の記事で述べた「A=A」にあたります。メタ認知は思考の段階によって今まで述べてきたように5つに分かれています。これは記号であらわすと「A=A.A’.A”.A”’….」と続いていくことを表しています。(無限相互という。)これではなんでもメタ認知になってしまう。これは論理学的に問題です。

まとめ

メタ認知は

  • 考えることを考えることである。
  • 思考の段階によって5つに分けられる。
  • 論理学的に問題がある。

harukata

「大学では何をするんだろう?」「実際の授業はどんなの?」と思っている方のために大学の授業内容や、現役大学生に向けて、知っておくべき社会の問題などを主に紹介しています!将来に少しでも不安を感じている方の力になれれば幸いです。

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